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Column
要望、要求、要件
要求工学において、ソフトウェアの要求には三つのレベルがあります
※1
。
システムの顧客にとっての高レベルの目的である業務要求、実際にシステム
を利用するユーザーが達成すべき目標であるユーザー要求、そのために開発
者がシステムに作り込む機能要求です。これらの要求はシステムに期待され
る振る舞いとしてソフトウェア要求仕様書(SRS:Software Requirements
Specification)に文書化されます。
さて、要求を英語で言うとrequirementsですが、日本語には要望、要求、
要件という類義語があります。これらの言葉は一般的に以下のように使い分
けされています。
要望はシステム化の背景にある顧客のニーズ、期待です。要望をヒアリン
グして整理したものが業務要求にあたると言えるでしょう。
要求は、要望を実現するためにユーザーがシステムを使って達成すべきこ
とを定義したものです。これはユーザー要求にあたります。
要件は、要求のうちシステムで実現することを顧客と合意したものを、開
発の観点で明確化、具体化したものです。これは機能要求にあたります。
そして要件を検証可能なレベルにまで詳細化し、入出力などの条件を整理し
たものが仕様(要求仕様)となるのです。
設計
設計アクティビティでは、要求分析アクティビティで定められた要求
仕様をプログラミング言語やフレームワーク、ライブラリを使って実装
する方法について具体的に計画します。
仮に要求仕様が「コンソールからの入力を受け取って挨拶文を表示す ...