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負荷テストシナリオの選定
最初に、業務のピーク時のシステムの負荷をシミュレートできるよう
な負荷テストシナリオを検討します。本番運用状況をリアルに再現する
ことは難しいので、あくまでもそれに近い状況を作り出すと考えれば結
構です。
たとえば、第3 章の経費精算のケーススタディの場合、月末や月初に
申請や承認が集中するという業務特性から、図5.3.2 のように負荷テス
トシナリオを定めます。
⹅
図5.3.2
負荷テストシナリオの例
シナリオ アクター シナリオ概要
経費精算の
申請
申請者
1. 申請者は経費精算内容を入力し、証憑を添付する
2. 入力内容を確認後、申請を行う
上長承認 上長
1. 上長は承認対象の経費精算申請を一覧表示する
2. 対象の申請を照会し、承認を行う
経理担当承認 経理担当者
1. 経理担当者は承認対象の経費精算申請を一覧表示する
2. 対象の申請を照会し、承認を行う
実際には、業務ピーク時にその他の機能が使われることは当然ありま
すが、それがシステムに与える負荷は誤差と考えて除外します。ただ
し、業務ピーク時の負荷がかかった状態でその他の機能のレスポンスが
想定範囲内であることを確認する目的で、いくつかの機能をピックアッ
プして打鍵による計測を行うことはあります。
性能目標値の設定
負荷テストの性能目標値は、主に二つの指標を用いて定めます。
レスポンスは、クライアントがシステムへリクエストを送信してか
ら、システムが処理を行ってその応答が受信されるまでの時間です。シ
ステムがいかに迅速にユーザー要求に応答できるかを示す指標です。な ...