[
心構え編
]
保守的な大企業で、普段手堅いことを考えている人達ほ
ど、突拍子も無い実現不可能なアイデアを考えてしまった
り、本来自由奔放なスタートアップこそ、手堅いアイデア
で自分に制限をかけてしまう例を幾つか見てきました。始
めからアイデアにブレーキをかけるのは良くありません
が、実現不可能なアイデアほど残念なものはありません。
最初からなんらかの制限や決まりがあった方がクリエイ
ティビティが発揮される場合が多いと考えています。
顔見知り同士だとしても、最初にアイスブレイクをするの
は大変有効です。アイスブレイクには単なる自己紹介で
はなく、お題を用意してデザインスプリントのテーマに
合った話題を紹介をしてもらうと効果的です。またその際、
チーム全体で
5
分という制限時間をもうけ、5分という時
間がどれくらいなのかを初めに実感してもらうと、その後
の作業にも時間的緊張感が生まれます。
デザインスプリント中に音楽を流しながらリラックスする
のも良いのですが、音楽には個人個人好みがあり、好みで
ない音楽を聴くほど苦痛なことはありません。歌詞に気が
とらわれないようボーカルが無い音楽や、高揚感が得られ
つつあたりさわりのない音楽を、臨機応変に用いましょう。
監 訳 者あとがき
[
はじめに
]
デザインスプリントの良さは、締め切りと、個人作業にあ
ると考えています。
夏休みの宿題のように、締め切りが設定されることで、最
大限力を発揮することができます。締め切りが無いと、脳
みそはエネルギーを温存し、できるだけ長く活動しようと
しますが、締め切りが設定されることで、脳みそがエネル
ギーを使い切っても良いと勘違いするそうです。また、共
同作業の良さが強調されがちですが、デザインスプリント
では、他の影響を受けずに一人で考える時間を大切にし ...