
アイデアを生み出す作業を始める際には、まず個人で作
業してもらい、その後でグループ内でアイデアを共有する
ようにしましょう。こうすると、参加者が課題について自
分なりのやり方で考えてくれます。そして、各自が適切な情
報のモデルを新たに組み立てなおせるようにもなります。
一部の参加者の考え方や常識に引きずられることなく、全
員がアイデアを生み出せます。ここまでの作業で、制約と
なる事柄についてはすでに特定できているはずです。参
加者の自由な創造力を、可能な限り引き出しましょう。
全員が課題について検討し、それぞれが解決策を考えた
ら、グループ内でそのアイデアを共有します。すると他
の参加者がコメントを加え、アイデアをさらに組み立て拡
張できます。この段階での過剰な批判は、「 発散」フェー
ズの目的にとってもデザインスプリントのプロセス全体に
とっても大きな不利益になります。次の章で解説する「決
定」フェーズ ま で 、過剰な批判は行うべきではありません。
「発散」フェーズはできるだけ多くのアイデアを出すことを
目的としており、クレイジーで現実からかけ離れているほ
ど良いアイデアです。もし読者のみなさんが我々と同じく
らいクレイジーなら(本書を読んでいるということは、きっ
とクレイジーなのでしょう)、 問題はありません。
この作業では、質より量をめざすべきです。質は必ずしも
重要ではありません。ラジオ番組「
This American Life
」
のパーソナリティ
Ira Glass
はかつて「どんなキャリアで
も初期に多くの仕事をこなしておくと後々役立つ ...