
デザインスプリントを行うべきではない場合
デザインスプリントはあらゆる要件や状況に対応してい
るというわけではありません。初期段階でデザインスプリ
ントを行うべきではなく、後で行うほうがよいこともあり
ます。ここでは、デザインスプリントを避けるべきケース
をいくつか紹介します。
プロダクトがすでに明確に定まっている
デザイン思考がさほど必要とされない作業もあります。例
えばすでに合意済みで、検証も受けているデザインが例
としてあげられます。また、既存の機能を作りなおすだけ
で、改善や簡素化などの変更が必要ないという場合にも、
デザインスプリントは適さないでしょう。
1
日や
2
日では不可能なほどの
膨大な 量の調査が必要な場合
デザインスプリントには何らかの入力が必要であり、ほと
んどの場合それらはデータという形をとります。ユーザー
や顧客について調査したデータを手に入れるのは、
1
日や
2
日では困難です(詳細については
4
章や
5
章で解説しま
す)。 このような場合の選択肢は
2
つあります。デザイン
スプリントの期間を伸ばすか、検証をあきらめて顧客の
ニーズや課題の調査に専念するかです。
Steve Blank
は
起業家志望の学生たちに「建物から外に出よう」と説きま
したが、部屋に閉じこもっていないで外に出て人の意見を
聞いたり観察したりしようと言うアドバイスは大きな組織
でプロダクトに関わる人々にも当てはまります。
プロジェクト期間が
2
日か
3
日しかない場合
デザインスプリントにはだいたい
5
日程度かかります。リ
リースまでの期間が
2
日か
3