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バイオビ ルダ ー
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監訳者あとがき
『バイオビルダー
合成生物学をはじめよう』は、合成生物学の基礎を学ぶことがで
きる入門書であり、「国際合成生物学大会
(
iGEM
)
」のプロジェクトを追体験できる実
験演習ガイドです。そしてまた、「
DIY
バイオ」に取り組み始めるための手引きとして
役立てることもできるでしょう。この日本語版あとがきでは、その概要の説明と補足
をして、日本における合成生物学や
DIY
バイオの状況を紹介します。
合成生物学の入門書
̶
合成生物学とは
合成生物学
(
synthetic biology
)
は、分析的で博物学的な従来の生物学に対して、「つく
る」ことを通じて総合的に生物システムについて理解しようとする生物学です。その
ため、生化学、分子生物学、遺伝子工学をはじめとした幅広い生物学の豊富な知見に
加えて、「つくる」ことの専門である工学の分野でこれまで培われてきた考え方が取り
入れられています。本書で紹介されている工学の考え方としては、抽象化、設計、論
理回路、標準化、モジュール性、分離、測定、モデリング、実用性、安全性、冗長性
などがあります。そして、工学と同様に基本的なツールキットを確立して、より信頼
性の高い生物システムをデザインして構築すること、究極的には設計した
DNA
を使っ
て新規の生物システムを一からつくることが目標となっています。
本書の後半部分にあたる実験演習では、工学の「デザイン/ビルド/テスト」のサイ
クルに沿って、その取り組みが紹介されます。これは
DNA
に着目した表現では「
DNA
の読み書き」のサイクルとも言われます。生物システムから
DNA
(物質)
を抽出して、そ
の
DNA
配列
(情報)
を決定
(シーケンシング)
するのが「読み」です。その逆向きのサイ
クルで、
DNA
配列
(情報) ...