
098
バイオビ ルダ ー
|
6
章
Eau That Smell
実験演習
iGEMプ ロ ジ ェ ク ト「 Eau dʼcoli」か ら の 着 想
2006
年の
MIT
の
iGEM
チームがどのようにして最終デザインに到達し、合成システ
ムを構築したのかを見てみることによって、デザインプロセスを例証するだけでなく、
細胞増殖と遺伝子発現が一般的にはどのように制御されているのかといった背景につ
いても少し説明します。
Eau d
’
coli
の例はまた、物質
(この場合は良いにおいのするもの)
を
作る工場としての細胞の利用と同様に、前駆体と生成物との関係性を議論する良い機
会を広げてくれるものでもあります。
課題の特定
Eau d
’
coli
プロジェクトのチームは、非常にシンプルな見解から始め
ました。それは、大腸菌は本当にひどいにおいがするということです。
においは問題です。なぜなら、多くの合成生物学者は、薬や他の所望
の化合物のような分子を作るために、微生物を使うからです。小さな
化学工場として大腸菌を使用するには大量のくさい細菌が必要となり、
最終的に研究室もひどいにおいにしてしまいます。そこで彼らは考え
ました。代わりに良いにおいがする大腸菌株を作ったらどうでしょう?
解決策のブレインストーミング
iGEM
チームは扱いたい問題を特定した後に、さまざまな解決策を検討しました。特
定された
2
つの選択肢は、自然に発生するひどいにおいを取り除くか、あるいはもっ
と好ましいにおいを新しく生み出すようにするかでした。チームは最初、自然に発生 ...