210
バイオビ ルダ ー
|
10
章
Golden Bread
実験演習
Golden Bread 実験演習
[70]
この実験演習では、大腸菌とは増殖速度および遺伝子操作方法が異なる実験用真核
生物の出芽酵母「
S. cerevisiae
」を紹介します。この実験は、信頼性をデザインするこ
とを目標に、コロニー
PCR
[
71
]
を用いて可能性のある遺伝子源を評価することにより、
株の不安定性を特性化することを試みます。設計された経路中の遺伝子のひとつの合
成バージョンを含むプラスミドで酵母を形質転換することにより、冗長性の工学的概
念が強調されます。この
Golden Bread
実験演習の手順を使用して、微生物の固体培養
や
DNA
電気泳動
[
72
]
などのバイオテクノロジーのスキルを教えることができます。
デ ザ インの 選 択
ひとつの遺伝子プログラムを使用して構築された単一の酵母菌株がさまざまな色の
酵母を産生するという事実は、
VitaYeast
株が、生物工学者が望むほど確実にβ
-
カロテ
ンを産生していないことを示唆しています。その信頼性の低さの原因を調べるために、
異なるコロニー色が遺伝的不安定性、つまり細胞が分裂する際にβ
-
カロテン代謝経路
のひとつ以上の遺伝子に変化が生じていると仮定することから始めます。信頼性の低さ
の程度を定量化し、遺伝的変化がどこで起こったかを評価するための実験を行います。
これらの実験演習では、β
-
カロテン産生の経路の中で遺伝的冗長性が設計されてい
ない唯一の部分である
crtYB
遺伝子に特に注目します。しかし、β
-
カロテン経路に主
に関与していない遺伝子の作用、または成長培地の違いといった完全に非遺伝的な原
因など、信頼性の低さに他の原因がある可能性を認識することは重要です。信頼性の
低さの他の潜在的な原因については今回は探究しませんが、これらは優れたフォロー ...