
156
バイオビ ルダ ー
|
8
章
Picture This
実験演習
します。合成生物学者は、いくつかの賢明な手法を使って、よりデジタルな振る舞い
をする細胞を実現しています。例えば、アナログ制御を複数の層で構築して信号を重
ねることで、アウトプットがあたかもオンあるいはオフのどちらかに見えるようにす
ることです。電子部品で生物の回路をモデリングする際の
2
つ目の制約は、ブレッド
ボードを使うことで配線や抵抗、その他の部品を物理的に分離できることです。細胞
の中では、構成要素が常に混ざった状態であるため、単一の現象を分離し、モデル化
するのは難しくなります。その欠点にも関わらず、
BioBuilder
の
Picture This
実験演
習で示されるように、良くできた電子回路のモデルは、システムのデザインと操作さ
れた細胞の振る舞いについての洞察を与えてくれるでしょう。
iGEMプ ロ ジ ェ ク ト「 C
oliroid」
[46]
からの着想
2004
年の
iGEM
プロジェクトで、テキサス大学オースティン校とカリ
フォルニア大学サンフランシスコ校からのメンバーで構成されたチー
ムは、「細菌写真」に使える光検出と発色が可能な大腸菌株を構築しま
した。チームの初期の目標は、コントラストを検出するための数学的
画像処理方式であるエッジ検出の生物版を構築することでした。チー
ムが目指したデザインの目標は一見非現実的と思えるかもしれません
が、実際には明と暗の境界を同定すれば画像の輪郭を明示することは可能です。顔認
識ソフトのような画像処理プロセッサは、取得されたデータの扱いやすいサブセット ...