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日本語版まえがき
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タサイエンスに携わるひとが、世間からもっとも質問されることはおそらく、「データサイエンスと
は?」「データサイエンスは統計? 計算機科学?」ではないでしょうか。この本には「データサイエンスの
定義はまだない」とあります。さらには、「統計学者よりコンピュータができて、計算機科学者より統計が
できるひとだ」とまで書いてあります。また、扱う内容も、よくあるような統計問題集なのにデータサイエ
ンスと冠されている書籍とは異なります。データサイエンスは統計と計算機科学の力を用い、さまざまな領
域(ドメイン)へ適用し、社会に広く浸透して評価される新しい学問であり技術であることをこの本は示し
ています。読者はこの本を通じてデータ思考に触れ、データサイエンスを用いて自分は何がしたいのかとい
うことを熟慮されることでしょう。
私は 2018 年度より WiDS(Women in Data Science)Tokyo @ YCU にアンバサダーとして携わり、文理
融合と言われる日本のデータサイエンスとは何かということをこの活動を共にするメンバーと共に考え、
データサイエンスが果たす未来への役割を検討しています。その際に強く心に思うことは、この本が示すよ
うに、広範にわたる多くの引き出しを自分の中に作ることの重要性です。読者の皆様には、引き出しの中が
濃密なこの書籍を手にして、楽しんでいただければと思います。
この本が世に出るまでお世話になった方々へ御礼を述べさせていただきます。この訳本の担当者であるオ
ライリー・ジャパンの赤池涼子氏の全面的なご支援がなければ、この本は世に出ませんでした。心より深く
感謝いたします。また、共にこの翻訳をしてくださいました皆様にも御礼を。翻訳者である長尾高弘氏、査
読者であ ...