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4 章
スコアとランキング
お金は、他の人に対するあなたの態度をランク付けできるスコアボードだ。
— マーク・キューバン
スコアリ
ング関数は、多次元レコードを操作して 1 つの値にまとめ、データの特定の性質を強調する測定
手段である。スコアリング関数でおなじみのものといえば、講義を受けた学生の成績を付けるものだろう。
学生は成績の数値によりランキング(ソート)され、この順序に基づいて文字で表された成績が与えられる。
一般に成績は、宿題と試験の点数など、学生の成績を反映した数値特徴を関数に与えて計算される。各学
生には、0 から 100 までの値など、数値に集約された 1 つのスコアが成績として与えられる。スコアは、入
力変数の線形結合から計算されるのが普通だ。例えば、5 つの宿題のそれぞれに 8 %、3 つの試験のそれぞ
れに 20 % などの重みを掛けて得点を合計するのである。
このような伝統的な成績判定の方法には、より一般的なスコアリング、ランキング関数のモデルとして使
える複数の特徴がある。
• 恣意性の度合い:教師や教授たちが成績を計算する際、宿題と試験の比重は、個人によって異なる。
他のあらゆる変数よりも最終試験の比重が高い教師もいれば、平均を取る前にすべての値を 100 に正
規化する教師もいる。スコアを Z スコアに変換する教師もいる。彼らは考え方が異なるわけだが、ど
の教師も自分の成績計算方法が最良だと考えているところは共通している。
• 評価データの欠如:学生が受け取るべき「正しい」成績についての評価基準は存在しない。学生はよ
くもっと良い成績をつけてくれてもいいはずだと私に文句を言うが、客観的な根拠からではなく、自
分への利益誘導の意図からそう言っている印象を受ける。実際、学生が自分の成績を下げるべきだと ...