
10.2 最近傍分類 287
図 10 -3 最近傍分類器の決定境界は、非線形にすることができる
• 非
線形性:最近傍分類の決定境界は、図 10 -3 に示すように、区分線形関数だが、訓練データの塊の形
に従って自由に折り曲げられる。分析学が示すように、区分線形関数は、部分が十分小さくなれば、
滑らかな曲線に近づいていく。そのため、最近傍分類器は、非常に複雑な決定境界を特定できる。実
際、決定境界は複雑すぎて簡潔に表現できないものになる。
優れた最近傍分類器を作るためには、頑健性や効率に関連した技術的な問題を含め、触れておくべきこと
がいくつかある。しかし、まず最初に学ぶべきは、類推が持つ力の大きさである。以下の節では、これらの
問題を取り上げていく。
10.2.1 優れた類推の追求
複雑な専門分野の中には、類推の力に大きく依存するものがある。法律家たちは判例、すなわち尊敬でき
る裁判官が以前に下した判断を重視し、法律だけから直接結論を導くようなことをしない。現在の案件に対
する判断(勝訴か敗訴か)は、この案件と最も根本的なところで類似した過去の案件によって決まる。
同じように、医療も過去の症例に大きく影響される。歴史のある国の医師は、過去の患者を思い出し、目
の前の患者と同じ症状を持つものを探し、そのときと同じ治療を行う。私のかかりつけ医(Learner 先生)
は 80 代であるが、私は大学で習った最新の知識だけで診断と治療を行う若い医師よりも彼のことを信頼し
ている。
最近傍法から最大の効果を引き出すためには、類推に基づく思考を尊重する必要がある。住宅価格を予測 ...