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良いデザインが高いと思うなら、悪いデザインにかかる損失を考えてみた方がいい
― RALF SPETH、JAGUAR LAND ROVERの CEO
「我々は言葉を直せる人を雇う必要がある」。私はこの言葉を、一緒に仕事をしてい
たチームメンバーや、話したことのあるUXリーダーから何度か聞いたことがある。
いずれの場合でも、体験の中で言葉が「壊れている」箇所を指摘していた。このよう
な人たちは、言葉を直すことによって、組織やその体験を利用するユーザーが重要な
進歩を遂げることができると思っていたのだ。
私が見てきたいずれの場合でも、このような言葉を十分に「直す」ために、何年も
尽力しているが、言葉を直すことは決して終わらないだろう。次の比喩について考え
てみて欲しい。「壊れた言葉で作られた体験は、壁が壊れた家のようなものである」。
つまり言葉を直すことは、壁を修復するのと同じことなのだ。
もし壊れた壁が1枚だけで、建物が頑丈に作られていて、その穴が建物に必要な電
気や配管、建築を支える力に影響しないのであれば、安く直すことができる。用語や
メッセージ、情報設計に加えて、コンテンツを探し、維持し、国際化し、更新する方
法が、体験を通して一貫していれば、あとは言葉を直すだけなのだ。
しかし、もしそれらが考慮されておらず、壊れた部分に電気や配管、支柱が通って
いる場合は、言葉だけで穴を修復することはできない。
根本的に体験を直すためには、戦略的なアプローチが必要となる。壁を修復し建物
を支えるために、何かしらエンジニアリング、つまり ...