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デザイナーの役割は、ゲストのニーズを先取りする、気の利いたホストのようなものだ。
― CHARLES EAMES、アメリカのデザイナー
当たり前だが、ページが白紙の状態で「面白いものを作ってください」とだけ言わ
れても、ゼロから書くのは大変だろう。しかし、UXライターはそういうものではな
い。私たちの言葉は、読んでもらったり、味わってもらったり、評価してもらったり
するためにあるのではなく、誰かが欲しいものを手に入れる手助けをするためにある
もので、記憶されずに過ぎていくものなのだ。私たちがUXライティングに取り組む
時にまず取り掛かることは、組織や体験を利用するユーザーのゴールを決めること、
そして“ボイス”を定義することである。これらについては既に述べたので、理解し
てもらっているだろう。
この章では、人間が他人と接する際の主な手段である「会話」に基づいたエクササ
イズを紹介する。これは、図や画面よりも前に始まる体験をデザインする方法だ(既
存の UXテキストについては、第 5 章を参照してほしい)。
会話というものは、人間の遺伝子に組み込まれているようだ。人間は言語や大陸、
文化を超えて、話したり答えたりを交互に行っている
*1
。会話は、スクリーン上のピ
クセルやスピーカーからの音に反応するよりも、ずっと古くから存在しており、ピク
セルや音にどう反応するかを支配しているのも会話なのだ。
この本の中で、UXテキストは会話的なものであるべきだと述べているが、それは
「カジュアルな会話」や「気取らない」“ボイス” ...