
19
2.2
ボイスチャートの作成
表
2-1
空白時のボイスチャート
原則1 原則2 原則3
コンセプト
語彙
冗長性
文法
句読点
大文字表記
各列の定義は、各列の見出しに書かれた製品の原則に関連している。そのため、列
ごとに定義が異なる可能性もあるし、同じ行でも2つの列が互いに矛盾することも、
補完することもある。
このような列ごとの違いは、ボイスとトーンの違いによるものだ。“ボイス”とは、
体験全体にわたり一貫して認識できる“言葉の選び方”であり、“トーン”とは、体験
の中である部分から別の部分へ移る時の“ボイスの変化”である。例えば、私の母親
が電話しているのを耳にした時、見知らぬ人からの電話なのかそれとも親しい人から
の電話なのかは、“トーン”ですぐに分かるが、それが母親の“ボイス”であることに
対して戸惑うことはない。これと同様に組織や体験においても、例えばエラーメッ
セージや通知、お祝いの言葉などに応じて“トーン”が変わったとしても、その“ボイ
ス”で認識できるはずだ。
これらのバリエーションを同じボイスチャートにまとめることによって、ライター
は、UXコンテンツを体験全体の“ボイス”に合わせるために、意図的に“トーン”を
入れたり変えたりすることができるようになる。
この章の残りの部分では、ボイスチャートを埋めていく。製品の原則から始まり、
続けてコンセプト、語彙、冗長性、文法、句読点、大文字表記について述べる。
2.2.1
製品の原則
ボイスチャートの基礎となるのは、製品の原則だ。これらの原則では、利用ユー
ザーにとってその体験がどのようなものであるべきかを定義する。そして、 ...