
35
2.4
まとめ:すべての言葉を棚卸しする
い。その選択肢を取った時の利害を専門家やネットワークに相談することで、意思決
定者と組織は、自分の意思決定に自信を持つことができる。
意思決定者が好む選択肢が“ボイス”に沿っていない場合、ボイスチャートが歯止
めをかけてくれる。ボイスチャートを承認したのは意思決定者なので、ボイスチャー
トは意思決定者と同じ権限を持っている。例えば、CEOが承認したテキストにチー
ムが反対する場合は、CEOを納得させるだけの根拠が必要だということだ。
2.4
まとめ:すべての言葉を棚卸しする
体験に使われる“ボイス”は、たくさんの候補から選ばれたテキストで成り立って
いる。たとえそれらの言葉が行動に影響を与えたかどうか判別できなかったとして
も、その行動は、私たちが使うか否かを検討したテキストのアイデアから始まる。そ
れは私たちが選ぶ単語、使う数、整理の仕方、句読点や大文字の使い方も関係してい
る。
意図を持って体験の“ボイス”を作成すると、言葉の選択が力となり、組織とユー
ザーのゴールに合わせることができる。しかし、このツールは1 人で作るものではな
い。ボイスチャートを作るには、幅広いステークホルダーが時間を投資する必要があ
るのだ。
UXライターが1人でボイスチャートを作成できると思っていたとしても、その誘
惑に負けてはいけない。“ボイス”を確立するためには、最低でもマーケティング、
リサーチ、プロダクト、リーダシップ、サポート、デザインの各チームの代表者を含
んだチームで取り組む必要がある。体験にはその体験を作っている人々が反映される ...