
32
2
章
言葉:あなたを認識するための要素
他者からのフィードバックは、特に新しいチームメンバーを定着させるのに役立
つ。ボイスチャートをフィードバックの根拠として使うことで、学びのスピードも速
くなる。例えば、「私たちはできるだけシンプルな文法を使う必要があります。もっ
とシンプルにする方法はないですか?」「私たちの“ボイス”の一部であるということ
を踏まえて、このコンセプトについてもう少し補足してもらえますか?」といったよ
うなものだ。
2.3.2
想像する
新しいUX テキストを考える際は、ボイスチャートを活用する。製品の原則から、
体験の中のその瞬間に当てはまるものを1 つ選び、その原則を強化するような UX テ
キストを書き起こす。その後、一旦そのアイデアは置いたままで、2つ目の原則を用
いて、その異なるアイデア、語彙、文法を使って書き起こす、というプロセスを繰り
返す。
例えば、TAPPの製品の原則は「効率的」「信頼できる」「アクセシブル」だ。
TAPPの体験のメイン画面には、ユーザーの位置情報が表示された地図、乗り換え
ルートを探すための検索ボックス、バス運賃を購入したり支払ったりするためのメイ
ンボタンなどがある。
見出しでTAPP の価値や約束事を紹介し、ユーザーが主に取り得る行動、つまり
ルート検索やバス運賃の支払いから気を逸らさせない表現にする必要がある。改善を
重ねる際のガイドとしてボイスチャートを使うことで、3つそれぞれの原則に沿って、
見出しを 3 種類作成した(図 2-3)。