
インフラストラクチャチームのワークフロー
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章
イ ン フ ラ スト ラ ク チ ャチ ー ム の
ワークフロー
IT運用を担当するほとんどの人々にとって、インフラストラクチャをコードとして管理する
(Infrastructure as Code)ことは、仕事のあり方を根本的に変えることだ。この章では、うまく機能さ
せるためのアドバイスを織り交ぜながら、この種の環境で IT運用チームがどのように仕事をするよう
になるかを説明する。
大きな変化は、サーバーを直接的に操作することをやめ、間接的に操作するようになることである。
インフラストラクチャエンジニアは、変更を加えるためにサーバーにログオンするわけにはいかなくな
る。ツールと定義に変更を加え、変更管理パイプラインが変更をサーバーにロールアウトできるように
しなければならない。
最初はこのようなやり方にはイライラが募るだろう。単純なことをするために、時間がかかる複雑な
やり方をしているように感じるはずだ。しかし、適切なツールとワークフローを確立すれば、単純な反
復作業にかける時間は短くなる。その分、例外的なことや問題点の処理と、そういったものが起きにく
くなるような改良と変更のために力を注げるようになる。
Infrastructure as Codeのワークフローがよければ、このようにサーバーに間接的に働きかけること
が簡単になる。しかし、ワークフローを適切なものにし、その状態を保つのは難しい課題になることが
ある。ツールとプロセスが簡単でなければ、チーム ...