本書は、主としてダイナミックインフラストラクチャによってInfrastructure as Codeを技術的に実
現することに重点を置いて説明してきた。この最終章では、組織の視点からInfrastructure as Codeの
実現方法を考えてみよう。
Infrastructure as Codeの前提は、クラウドとダイナミックインフラストラクチャによって、インフ
ラストラクチャを操作するためのまったく新しいプラクティスとテクニックを利用するチャンスが生ま
れたということだ。手作業によるサーバーの構成/設定などの古い仕事のやり方では、新しいテクノロ
ジの利点をつかみ損ねてしまう。
同様に、ITサービスの古い運用モデルでクラウドを使っても、新しいテクノロジとプラクティスの利
点が得られない。
クラウド時代のテクノロジとプラクティスを使えば、チームははるかに効果的にソフトウェアベース
のサービスをデリバリー、運用できる。しかし、チームがそのようにすることができるのは、全体とし
ての組織が新しい方法をどのように機能させるかを理解し、新しい方法に合うように組織構造やプロ
セスのデザインを確実に行うときに限られる。
Infrastructure as Codeは、クラウドサービスとともに、企業が変化するニーズに対して信頼できる
高品質のサービスで応えていくために役立つ。これを実現する組 ...
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