
18
1
章 課題と原則
広い意味でのデータ管理は、以前よりも難しくなるかもしれない。レプリケーションや何十年も前か
らあるアプローチを使えば、サービスデータは、ホストサーバーに何が起きても無傷で残せる。クラウ
ドベースのシステムを設計するときには、永続化が必要なデータの定義を広げることが大切で、通常
はアプリケーションの構成 /設定、ログファイルなども保護対象に含める。
継続性についての章(14 章)では、サービスとデータをいつも利用可能な状態に保つためのテクニッ
クを掘り下げていく。
1.6
アンチフラジャイル:「堅牢」 を越えて
堅牢なインフラを作ることは ITのごく典型的な目標である。ハードウェアの故障、負荷のスパイ
ク、攻撃などの衝撃を受けても持ちこたえるシステムを作ろうということだ。しかし、Infrastructure
as Codeは、堅牢を越えてアンチフラジャイルを目指す。
「アンチフラジャイル」という言葉は、Nicholas Taleb が同名の著書“Antifragile: Things That Gain
from Disorder ”( Random House)で作った新語で、ストレスを受けたときに実際に通常よりも強くな
るシステムのことである。Talebの本は、IT限定の話ではなく、彼がもっとも重点を置いているのは金
融システムである。しかし、彼の考え方は、IT アーキテクチャにも適用できる。
人体に物理的な負荷をかけたときに起きることは、アンチフラジャイルの実例のひとつである ...