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章 インフラストラクチャの変更管理パイプライン
パイプラインを動かし続けること
環境やステージの共有によってそのステージがボトルネックになるようなことは避けなけれ
ばならない。
QA
とステークホルダーに対するデモンストレーションの両方のために同一のテ
スト環境を使おうとするチームがよくある。すると、デモンストレーションの前に環境を慎重
かつ丁寧に準備したあと、凍結してしまうため、その間の
QA
の仕事がストップしてしまうこ
とになる。デモの直前に何かの加減でシステムが壊れるのが怖いばかりに、テストのために新
しい変更をデプロイすることができなくなる(おそらく、
1
度に何日分も溜めることになる)。
このような場合は、環境を分けた方がはるかによい。同時に何人のテスターが投入されるか
にもよるが、
QA
の仕事は少なくともひとつの環境を必要とする。デモンストレーションは、
専用の環境を持つようにすべきだ。これは、統一的な環境をダイナミックにプロビジョニング
できる
Infrastructure as Code
の大きなメリットだ。多くの場合、環境はデモやテストのため
にオンデマンドでプロビジョニングでき、そのあとで破棄できる。
12.3.6
本番環境への適用
パイプラインの最後のステップは、通常本番環境へのデプロイのステージである。このステージ
は、上流のステージで何度も実行された同じ作業を同じツールとプロセスで行うだけなので、簡単に
終わるはずだ。このステージで考慮しなければならない大きなリスク、不確実性は、上