
300
15
章
Infrastructure as Code
のための組織
15.1
発展的なアーキテクチャ
すべてのIT組織は、現在のアーキテクチャに不満を持っている。それは、有機的にスパゲッティ
的なカオスに成り果て、技術的負債を抱えている。もちろん、美しくクリーンに設計されたプラット
フォームという新世界に転換するためのプランはある。それは、最新のアーキテクチャのパターンと原
則を基礎とし、最新のテクノロジを駆使したものだ。
しかし、新世界に向かう道は障害で埋め尽くされている。十分な時間がなく、営業上のプレッ
シャーが焦点をぼかし、古いプラットフォームで動いているサービスのサポートも相変わらず必要だ。
輝かしい新技術が予想外の限界を持っていることは、あとになってわかる。でなければ、新しいシス
テムを作ってから、どう作るべきだったかが本当に理解できる。転換が完全に終わると、技術的負債
を抱えた新しいスパゲッティ的なカオスができている。新しいカオスは、前世代のカオスから生き残っ
た遺物によって不可避的にねじれており、単純にレガシーの新しい階層を作るだけだ。
企業がたいていカオスを作って終わるのは、アーキテクチャに対して発展的な視点ではなく、スタ
ティックな視点で臨んでいるからである
*
。
ソフトウェアとシステム設計に対する伝統的なアプローチでは、完全で正しい設計の必要性を強調
する。実装が始まってから変更が必要になると、それは設計の欠陥だということになる。それに対し、
発展的で、反復的なアプローチでは、方向性を理 ...