
11.4
テストコードの管理
205
ある。高水準テストは、すべての部品が揃ったときのシステムのパフォーマンス、セキュリティ、その
他の特徴を計測し、チェックする。そのため、運用品質の目標は通常このレベルで設定される。
しかし、ピラミッドの下位のレベルで運用品質テストを行うと役立つことがある。あまり価値のない
テストのためにテストスイートを複雑なものにしないように注意することが必要だが、適切な水準の運
用品質を提供する上で、システムのある特定の部分が、運用品質を正しいレベルに保つ足枷になって
いるときには、テストのレベルをそこまで下げると役に立つことがある。
たとえば、エンドツーエンドシステムのなかである特定のアプリケーションがもっとも遅い部分に
なっているなら、そのアプリケーションを対象としてアプリケーションレベルのテストを用意すると役
に立つことがある。そのアプリケーションとインテグレートされるコンポーネントをモック、スタブに
置 き 換 え れ ば (「 11.4.3 テストのためのコンポーネントの切り離しのテクニック」参照)、そのアプリ
ケーション自体のパフォーマンスを計測できる。
自動セキュリティテストは 、システムの脆 弱 性を招く一般 的なプログラミングエラーを探 す静 的 解 析ツー
ルという形を取ることもある。この種のツールは、既知の脆弱性を抱えるパッケージやライブラリのバー
ジョンをチェックすることもできる。システムやインフラストラクチャをスキャンしてセキュリティ問題を洗
い出せるツールは多数あ ...