Infrastructure as Code ―クラウドにおけるサーバ管理の原則とプラクティス

8.4

 イミュータブルサーバーのパターンとプラクティス

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特定のサーバーのスナップショットを撮ってそこにあるすべてのものを宣言したとしても、サーバー

上に置きたくないものがまだある。「ウェブサーバーマシンには、MySQL、Oracle、websphereアプリ

ケーションサーバーなどのインストレーションを置かないようにする」ためには、定義を書かなければ

ならないものがほとんど無限になってしまう。

ホワイトリスト方式を使って、明示的に宣言されていないシステム上のすべてのものを削除すれば

よさそうに思えるかもしれない。しかし、サーバーが正しく動作するために必要な一時ファイルやデー

タファイルは無数にあり、どのようなファイルができるかを事前に予測することはできない。そこで、

データファイル、ログ、一時ファイルなどはすべて保護されるようにしなければならない。現在のサー

バー構成管理ツールは、このようなことをサポートしていない。

だからといって、今のツールでできることよりももっと簡単にすることはできない、簡単になったり

はしないと言うつもりはない。それに、ほとんどのチームは、サーバー上のすべての構成要素に対して

偏執的なまでに管理しなくてもうまくやっていけている。

8.4

　

イミュータブルサーバーのパターンとプラクティス

イミュータブルサーバーがサーバーテンプレートから作成されると、実行中のサーバーインスタン

スにある設定ファイル、システムパッケージ、ソフトウェアは変更されない。これらに対して変更を加

えるときには、新 ...