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永久につかみ続ける 4 個のアプローチ
〜行動の壁を越える「3 年」の世界〜
章第
4
一生懸命に話をしているのに、聞き手はスマートフォンを見てい
たり、眠そうにあくびをしていたり、あからさまに退屈そうにして
いたり……。「ちゃんと話を聞いてください!」と思わず声を荒げ
てしまう。私はこれまでにプレゼンテーションの場でそんな経験を
たくさんしました。とても悲しい気持ちになります。
しかしながら、いくら話を聞いてくれなかったとしても相手のせ
いにしてはいけません。その状況をつくったのは、紛れもなく自分
自身だからです。つまらない話をする自分が悪いのです。そう考え
ると、むしろ相手は被害者と言えるかもしれません。
話がおもしろい人になりたかった当時の私は落語家が運営する落
語教室に通いました。そこで学んだのは、おもしろい話は何度聞い
てもおもしろいということです。すでに知っている話なのに、いつ
も同じところで笑い、いつも同じところで感動するのです。
落語とは滑稽な話や人情噺を一人で演じる日本の伝統的な話芸で
す。さまざまな演目がありますが、そのすべてが登場人物を中心に
展開される「物語」として構成されています。話し手はそれを会話
口調や仕草で生々しく表現することで、聞き手を物語の世界に引き
込んでいきます。それによって、聞き手は感情移入し、おもしろい
と感じるのです。
そして、これはプレゼンテーションにおいてもまったく同じです。
一流のプレゼンターは皆、人の心をつかむストーリーを語っている ...