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瞬時につかむ 12 個のアプローチ
〜興味の壁を越える「3秒」の世界〜
章第
2
私が新卒で入社した会社では、社員教育の一環として、先輩に同
行して営業活動を学ぶ制度がありました。私は社内の誰もが一目を
置くトップセールスの先輩に依頼して「日頃、医師たちとどんな面
談をしているのか」について注目しました。
違和感を覚えたのは、行く先々での面談がいつも「良い雰囲気」
ということです。
はじめは「優しい先生ばかりでうらやましい」と思っていました。
しかしながら、面談を重ねていくにつれて、どうやらそうではなく、
「優しい先生を増やしているのではないだろうか?」「成果が出る前
に成果が出る環境をつくっているのではないだろうか?」と考える
ようになりました。
実際、先輩は戦う前にその戦いを「勝ちゲーム」にする方法を知っ
ていました。成果は出るべくして出ていたのです。
この事実を知れば、商談をはじめる前から相手が買いたい状態に
なっていることすら可能になります。俗に言うクロージングのテク
ニックなどは不要になるのです。
商談でいただいた時間が30分だった場合、その30分だけで勝負
しているようでは負けます。むしろ商談前にどれだけ買いたくさせ
るか、そのためにできることはたくさんあります。
たとえば、接触する機会を増やすだけでも好感度は高まります(こ
れを
「単純接触効果」と言う)。ビジネスは正々堂々と戦うことが必
ずしも正解とは限りません。周到な根回しをおこない、いかに有利
な状況に持ち込むことができるかを考えましょう。 ...