
117
瞬時につかむ 12 個のアプローチ
〜興味の壁を越える「3 秒」の世界〜
章第
2
「あの、すみません……。あっ、やっぱりいいです……」。こんな
ことを言われたらどう思いますか?
「ちょっと待って、何?」と誰しも話の続きが気になるはずです。
その理由は、未完成なものほど興味を引く力があるからです(これ
を
「ツァイガルニク効果」と言う)。
この原理は【発問】と同じで、「脳は空白ができるとそれを埋めた
くなる」という性質に由来します。
プレゼンテーションのとき、用意したことのすべてを伝えなけれ
ばならないと思っていませんか? あるいは、あれもこれも伝えよ
うと情報を詰め込みすぎていませんか?
これらは講師やコンサルタントの人たちによくある間違いです。
相手に満足してもらいたいと思うがゆえに、盛りだくさんの情報を
伝えてしまうのです。
しかしながら、人は満足すると動かなくなります。お腹いっぱい
になると動きたくなくなるのと一緒です。
つまり、プレゼンテーションでは相手を完全に満足させてはいけ
ません。少しの不満があるからこそ、それを解消しようと行動を起
こします。
「もっと知りたい」「また会いたい」と思ってもらいたいなら、あえ
て余白を残しましょう。