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強力に鷲づかみする 5 個のアプローチ
〜信頼の壁を越える「3 分」の世界〜
章第
3
聞き手が初耳の情報に対して首をかしげていたり、ややこしい話
に理解が追いつかず眉間にシワを寄せたりしているとき、積極的に
活用したいのが【たとえ話】です。たとえ話とは、ある事柄をわか
りやすくするために他の事柄を引き合いに出して説明する話のこと
を指します。
たとえ話を用いると聞き手の理解が進むのは、脳の仕組みが関係
しています。脳には、病原体や有害物質が脳内へ簡単に侵入しない
ようにバリア機能が備わっていて、これにより脳内の環境は外敵か
ら守られています。
そして、この機能はウイルスや細菌だけではなく、情報に対して
も同じように働きます。
つまり、まったく知らない情報を見聞きすると、脳幹(関門の役
割を担う脳の部位)がそれを異物とみなし、排除しようとするのです。
そのようなアレルギー反応を起こさないためには、新しい情報は
すでに知っている情報と比較をしながら伝えなければなりません。
そうすることで、その情報は味方と判断され、脳内へ移行し、理解
できるようになります。
したがって、聞き手の理解を得たいとき、たとえ話は脳科学的に
とても有効な手段になるのです。