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「はじめに」でお伝えした通り、つかみとは「!」と「?」をつくる
ことです。「!」と「?」とは、言い換えれば、「驚き」と「謎」です。
あなたのプレゼンテーションに驚きと謎はありますか? もしこ
れらがなかったら、相手はその話をあまり聞いていないでしょう。
繰り返しますが、人は他人の話の 80%を聞いていません。つまり、
話の8 割は相手につまらないと思われている可能性が高いというこ
とです。相手に話を聞いてほしいなら、まずは驚きと謎のつくり方
を学びましょう。
1. 驚き
驚きをつくるには、相手が「間違っていること」を利用します。
物事が予想通りに進んでいたら驚きは生まれません。したがって、
プレゼンターは相手の予想を裏切らなければならないのです。常識
を破壊してください。
たとえば、本書では「プレゼンテーションの目的は行動変容です」
といきなり説明しませんでした。これでは読者は自分の誤りに気が
つかず、既成概念が覆らないからです。その前に「9 割の人たちが、
プレゼンテーションの目的を単なる情報提供として認識しています。
だから成果が出ないのです」と伝えました。読者に「え!」と思わ
せたいからです。
「Aではなく、Bである」というように、相手が勘違いしているで
あろうこと(A)を先出ししてミスリードを誘い、後にその誤解を
解くこと(B)で、固定観念をひっくり返してください。