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ここで注意したいのが、「断る選択肢をなくす」と「断ることがで
きない」は似て非なるものという点です。
相手の幸せを願うなら、実際に行動してもらわなければなりませ
ん。だからこそ、私たちは一生懸命に「Yes」をうながしているので
す。
しかしながら、追い詰めて無理に買わせるようなことは絶対にし
てはいけません。相手は「断る権利」を持っています。
これまでお伝えしたスキルを使いつつ、最後に「ご意向と合わな
ければ、お断りいただいて構いません」という言葉を添えて、たと
え断られたとしても、相手の意思を尊重しましょう。
ここで押し売りをしたところで、リピート購入や紹介は決して生
まれません。なぜなら、どんな内容だったかは忘れても、どんな感
情だったかは忘れないからです。
大切なのは選択肢を与えることであって、選ぶのは相手自身です。
熾烈な戦国時代を生き抜いた中国の賢人老子は、処世の知恵とし
て以下の言葉を残しています。この考え方は 2,500 年が経った現代
にも通用し、人類の教訓とも言うべき普遍性を持っています。
「川や海が数知れぬ渓流の注ぐところとなるのは、身を低きに置く
からである。そのゆえに、川や海はもろもろの渓流に君臨すること
ができる。同様に、賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に
身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。かく