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さて、プレゼンテーションで効果的なつかみを身につけたら、続
いては「『つかみどころ』が間違っている」を解決しましょう。
前述した通り、つかみが「わかる」ようになっても「できる」とは
言えません。第5 章では、人の心をつかむ適切なタイミングを解説
します。
私はずっと「仕事ができる人」に憧れていました。成果を出し続
ける先輩が本当にかっこよくて、自分もそんな人になりたいと思い、
たくさんの書籍を読み、高額のビジネススクールに通いました。
しかしながら、ほとんどのスキルやテクニックは頭で理解するこ
とができても、実際に活用することができず、結局上手くいきませ
んでした。時間やお金を投資した分、「生まれつきの力なのか……」
「自分には才能がないのかもしれない……」とひどく落ち込みました。
そんな中、つかみのスキルは違いました。確実に、何度でも、誰
が対象であっても注目を集めることができたのです。
なぜ、このスキルだけ実際に仕事で活かすことができたのでしょ
うか?
その理由は「使うべきタイミングとシチュエーションが明確だっ
たから」ということに気がつきました。「商談の冒頭で」「セミナー
のこのスライドで」というように、「いつ」「どこで」使うのかがはっ
きりしていたため、その場面になった瞬間、事前に用意していた文
言を投げかけることができたのです。
つまり、スキルは「時」と「場」をセットで覚えない限り、使うこ
とができないということです。