
52
理想的な先生ポジションをとるために効果を発揮するのが「問い
かけ」です。人間の脳は、問いかけられると反射的にその答えを探
し出そうとします。つまり、問いかけるだけで瞬時に相手の心をつ
かむことができるのです。
なお、問いかけには次の2 つがあります。どちらが良い悪いとい
うものではなく、状況にあわせて使い分けることが大切です。
・質問: 答えを知らない人が、答えを知っている人にする問いかけ
問う側の立場=下、問われる側の立場=上
・発問: 答えを知っている人が、答えを知らない人にする問いかけ
問う側の立場=上、問われる側の立場=下
人は皆、大なり小なり知識欲があり、情報を求めています。その
ため、知らないことをそのままにしておくのは気分がどうにも落ち
着かず、スッキリと解消したいという衝動に駆られます。
この性質を利用して、プレゼンテーションをおこなうときは【発問】
をしましょう。質問は「教えてください」とお願いするため、問う
側の立場が弱くなりがちです。対して、発問は「教えてください」
とお願いされるため、問う側は強い立場、すなわち、先生ポジショ
ンをとることができます。
質問するか発問するかの違いだけで、提案内容はまったく同じで
あるにもかかわらず、立場は文字通り真逆になるのです。