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ゼロからはじめるつかみメソッド
章第
1
2. 謎
謎をつくるには、相手が「知らないこと」を利用します。知的好
奇心がくすぐられると話の続きや中身が気になります。したがって、
クイズやなぞなぞを出すのはとても有効です。
先の例で言えば、「プレゼンテーションの目的は行動変容です」
といきなり説明するのではなく、「プレゼンテーションの目的を理
解していますか?」と問いかけることからスタートしています。読
者に「え?」と思わせたいからです。
「学問」とは「問うて学ぶ」こと。上質な問いが上質な学びをつく
るのです。
プレゼンテーションにおいて「驚き」と「謎」が最も求められるの
が「冒頭」です。その理由として、冒頭でしっかりと相手の心をつ
かめなければ、その後どれほどの損失を被るリスクがあるかについ
て、すでに心理学や脳科学が明らかにしています。
以下に、そのエビデンスをご紹介します。
1. 人の記憶に最も強く残るのは最初の情報
冒頭のつかみは、人の興味を引き出すだけではなく、人の記憶に
最も強く残るということもさまざまな研究で報告されています。
1966 年に心理学者のマレー・グランツァーとガエタノ・カニッ
ツがおこなった実験では、15個の単語を覚えて、それを思い出せ
るかどうかの割合を調べたところ、時系列に並べると「U 字 型 」の