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2章 一貫性のデザイン
2.1.5 コアの体験に一貫性を持たせる
一貫性のデザインを考える際には、エコシステムの中での一貫性と、デバイス
ごとの体験の最適化との間の微妙なバランスを常に意識する必要があります。
両者のうち、最適化についてはこれまで述べた通りですので、今度は一貫性が
どこで保たれるべきかという点を見ていきましょう。
デバイス間で一貫したコアとなる機能
体験の中核を成す要素、つまり体験を支える生命線であり、実用最小限
の製品(minimum viable product:MVP)の一部を成すような機能は、デ
バイス間で一貫しているべきです。一貫性のデザインという観点で言え
ば、各デバイスはそれぞれ独立しつつも、ユーザーがコアとなる体験全
部を得られるように機能を有しているべきです。
さらに一貫性のある要素は、どのデバイスであっても(できる限り)同じ
ように発生し、同じように構成され、同じようにインタラクションでき
るようにすべきです。
デバイス間で一貫したIA
ナビゲーションモデルは(この章の冒頭で見たように)デバイスによって
調整が必要だとしても、基本的な情報構造、構成、および用語はデバイ
ス間で共通とするべきです。IAは体験の基礎となる構成要素であり、製
品の構造やフローに関する明快なメンタルモデルを構築するために不可
欠です。
デバイス間で一貫した見た目
デバイス間で共通のビジュアル言語を使うことで、ブランドの個性を確
立できるだけでなく、ユーザーにデバイス間の認知的なつながり、ある
いは情緒的なつながりを意識させやすくなります。研究によれば、ビジュ
アルデザインはユーザーの製品に対する反応を形成するだけでなく、機
能や使い勝手、信頼性といったイメージに対しても ...