
5.2 統合的なアプローチ:事例の見直し
179
●
一部の製品(特に社会的活動を伴う製品)では、ユーザー間の社会的な関係
を利用して「パズルの欠けている部分」を埋めることができます。1つの方法
としては、仲間意識を利用して体験を作るということです。それは、仲間
が集まって、各自が特定のデバイスを使ってエコシステムに「貢献」するこ
とで、全員が恩恵を受けられるようになるというものです。あるいは、ユー
ザーに対して友人の誰がデバイスを持っていないかを知らせることができま
す(もちろん適切なプライバシー設定の下で)。それを通してユーザーはデバ
イスを試してみることができますし、実生活のコンテキストの中でその利点
を知ることができます。
よりマクロなレベルでは、デバイスの価格は下落し続けている一方で、世界規
模での出荷台数は増加しています。そのため、たとえ人々が今現在特定のデバイ
スを持っていなかったとしても、おそらく時間の問題でしょう。この傾向を踏ま
え、革新的なビジョンを考え出し、それを早急に実行すると、先行者利益が得ら
れるだけでなく、ユーザーのニーズ、目標、および習慣についての貴重な学習の
機会となることでしょう。
5.2.3 エコシステムの中でのストーリーを明らかにする
ユーザーにエコシステムでの体験を伝えるためには、各デバイスが異なるコ
ンテキストでどのように連携するかを明確に定義する必要があります。そしてこ
の定義をデザインにも生かすべきです。どのデバイスにどの機能 ...