
3.3 順序的な作業フロー
105
3.3.3 物理世界とデジタル世界の橋渡し:POP
POP(Prototyping on Paper:紙を使ったプロトタイピング)では、トータルの
デザインプロセスをより短く効率的に完了させるように、アプリのプロトタイプ
が簡単かつ迅速に開発できるエコシステムという体験をデザイナーに対して提供
しています。これによって、ユーザーは紙の上のワイヤーフレームから実際のモ
バイルデバイス上で動くプロトタイプへと簡単にステップアップできるようにな
り、アプリのインタラクションやアプリ全体のフローといったものも体感しやす
くなります。
POPの連続性の体験では、私たちがこれまで見てきたものとは異なるフローを
取り入れています。この章のこれまでの例では、エコシステム内のフローを生み
出す手段はワイヤレスのネットワーク接続に限られていました。しかしこの製品
は違います。連続的な作業を進める主役としてスマートフォンのカメラを使って
いるのです。
作業は紙の上のスケッチから始まり、デジタル空間へ移行し、そこでダイナミッ
クなプロトタイプ開発が行われます(図3-14を参照)。
図3-14 POPアプリの連続性のフロー:紙とペンからモバイルデバイスまでがカメラを介して
つながっている。