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5章 統合的なデザインアプローチ
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使用されるデバイスは何か、それぞれのコンテキストにおけるデバイスの役
割は何か?
デバイスについて考える前に、コアとなるユーザーのニーズやゴールに焦点を
当て、ユーザーのタスクフローに沿ってコンテキストをマッピングし、3Cのアプ
ローチをどのようにコンテキストに適応させるかを考える必要があります。そし
てこれらが終わってようやく、ユーザーの利用パターンや持っているデバイス、
そしてどのデバイスが各コンテキストに最適かを検討しながら、デバイス間で体
験を構成する要素を分布させる方法を最適化できるのです。
ユーザー中心設計の基本原則を忠実に守り、デバイスの魔力にとらわれすぎな
いように注意しましょう。さもないと、魅力的でもリスクの高い技術主導型のア
プローチへと引き込まれてしまいます。特にネットワーク技術が進展して、新し
く刺激的なデバイスが急増し、人々にゴールへ向かう新たな手段を提供している
状況ではなおさらです。例えばナビゲーションは、紙の折りたたみ式の地図から
地図ベースのウェブサイトと GPS に移行しました。その後スマートフォンやタブ
レットに移行し、これからはウェアラブルになるでしょう。テクノロジーの進歩
は、高精度、スピード、機動性、ビジュアル表現、アクセシビリティ、地理情報
およびナビゲーションといった観点から、ユーザー体験を向上させます。しかし
ユーザーのニーズは同じままで、点 A から点 B に移動しているだけです。つまり、
コアのニーズを念頭において、デザインをするべきです。そしてデザイナーとし
ての私たちの役目は、よりよい提供方法を継続的に考え続けることです。
5.2 統合的なアプローチ:事例の見直し