74
3章 連続性のデザイン
方を広げやすくなるでしょう。この例では、Kindle は(未だに)染み付いて
いる「本=読む」という認識から脱却し、その対象範囲をコンテンツの消費
へと広げることができました。コンテンツの消費と捉え直すことで、すぐに
新たなチャンス、つまりオーディオのように、よりリッチで「病みつきにな
る」ような製品エコシステムを支えるチャンスが生まれたのです。
●
一緒になれば、全員の取り分も増える。 私たちデザイナーや製品開発者は、
私たち自身でエコシステム全体を作る必要は必ずしもありません。ソリュー
ションを統合した結果として、強力なマルチデバイス体験が生まれ、製品開
発者と消費者の両方に利益をもたらす可能性もあるのです(このトピックに
ついては8章で詳しく触れます)。
3.2.3 コンテンツの作成と編集のフロー:Googleドライブ
ここまでは、コンテンツ消費のフローに関する事例を見てきました。しかし、
単一作業における連続性の体験は、コンテンツの作成と編集のフローにも適用す
ることができるのです。Googleドライブ(図3-4)はこうした作成や編集に役立つ
モデルです。Googleドライブでは、文書、写真、ビデオなどさまざまな種類のファ
イルを無料でオンラインに保存できるスペースを提供しており、ユーザーは任意
のデバイスからそれらのファイルにアクセスできます。
デバイスをまたいでコンテンツにアクセスできることに加えて、ユーザーは
どのデバイスからでもコンテンツを作成、編集できます。例えば、ユーザーは自
宅のコンピューター上で文書を作成し始め、通勤途中の電車の中でタブレットを
使って続きを編集するということが可能です。クラウドコンピューティングと、
デバイス間のリ