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4章 補完性のデザイン
4.1 補完性のデザインとは何か
補完性のデザインアプローチでは、異なるデバイスがお互いを補い合うという、
新たなマルチデバイスの体験を取り入れています。その形態は、ひとつながりの
グループの中で連携したり、一方がもう一方を操作したり、あるいはそれら両方
だったりします(図4-1参照)。つまり、完全な体験を得るためには、どんなとき
でも2つ以上のデバイスとのインタラクションが(多くの場合は同時に)関わって
くるということです。これまでは、体験を単一のデバイス上のインタラクション
に基づくものに絞ってきました。体験全体を通して単一のデバイスで完結する場
合(一貫性)もそうですし、一連の流れの中でユーザーが次のデバイスへと移るま
での場合(連続性)もそうです。補完性のデザインでは、複数デバイスを同時使用
するという新しい世界に足を踏み入れます。ユーザーが複数のデバイスと同時に
インタラクションをしないユースケース(後ほど見ていきます)もあることはあり
ますが、補完性のデザインアプローチの本質が複数のデバイスによる協調動作に
あるということは変わりません。
図4-1 補完性のアプローチでは、異なるデバイスがひとつながりのグループとして動作し、
お互いを補い合いながら完成された体験を形作ります。
補完性のアプローチを進めるにあたって、デバイス間の関係性には次の2通り
があります。