
第9章 「テスラーの法則」
どんなシステムにも、それ以上減らすことのできない複雑さがある。複雑
性保存の法則ともいう。
第10章 「ドハティのしきい値」
応答が
0.4
秒以内のとき、コンピューターとユーザーの双方が最も生産的に
なる。
第11章 「心理学的な原則をデザインに適用する」
この章では、心理学の原理を、デザイナーが自分のものにする方法、応用す
る方法、そして、それによってチームのゴールや優先順位を明確にする方法
について考える。
第12章 「力には責任が伴う」
この章では、心理学を用いて直感的なプロダクトや体験を生み出すことの
意味を深く考える。
デザイン心理学小史
文脈の捉え方が大きな違いを生むこともある。だからこそ、心理学とデザインの
関わりについての歴史を振り返るところから始めたい。概説は歴史的な文脈を整
え、各章の意味合いを豊かにしてくれるだろう。
ゲシュタルト心理学
まずは
20
世紀初頭に生まれた心理学の視点、ゲシュタルト心理学から始めよう。
ゲシュタルト心理学は、人間の知覚や世界の理解の仕方について、全体として個別
の知覚の総和以上の意味を持つと唱えた。マックス・ヴェルトハイマー、クルト・
コフカ、ヴォルフガング・ケーラーといったゲシュタルト心理学の先駆者たちは、
人は刺激を独立した要素として受け取っているのではなく、パターンや構造にまと
め上げて知覚し解釈していると考え、視覚的錯覚、問題解決、感覚情報の組織化に
ついての研究を行った。図と地、類同、近接、閉合といったゲシュタルト心理学の
原則は、いまなおデザイン分野で影響を持ち続けている。 ...