
CHAPTER 8
能性がある。動きに敏感なユーザーが悪影響を受けないようにするためには、動
きをいつどのように使うかを慎重に検討してデザインしなければならない。
アイトラッキングはどこをユーザーが見て、どのようにデジタルインターフェー
スや物理的な対象とやり取りしているかを分析する調査手法だ。専用のハードウェ
アとソフトウェアを用いた調査により、ユーザーの行動、選好、認知プロセスに関
する貴重なインサイトを提供してくれる。具体的には、ユーザーがどこを見ている
か、どのように遷移していくか、何を無視するか、どのような感情的反応をしてい
るかがわかる。バイアスやエラーが少ない客観的なデータの提供、ユーザー行動に
ついてのより豊富なインサイト、ユーザビリティ改善に有効、遠隔で並行実施が可
能ゆえの費用対効果の良さ。これらがアイトラッキング調査の特徴である。
アイトラッキング調査には、一般的に、ヒートマップ、ゲイズプロット、注視時間・
注意バイアスの測定・比較などが含まれる。実施する調査の問いやゴール、そして
調査対象であるインターフェースや対象物によって使い分けよう。標準的なアイト
ラッキング調査の流れは以下の通りだ。
1. 調査の問いを定義する。
調査を通して解を出そうとしている問いや仮説を明らかにしよう。
2. 被験者を選ぶ。
被験者はターゲットとするユーザーグループから選ぼう。
3. 設備を準備する。
アイトラッキングのハードウェアとソフトウェアを設置し、被験者ごとに設
定を行おう。
アイトラッ