以外に良くないことが起こるユースケースを全く考慮していない。つまり、短期的
な利益を優先するあまり、デザインについての決定がもたらす長期的な結果を予測
しなかったことで、いいかげんで時には有害な結末を招くことが多いのだ。言い換
えれば、ハッピーパスから外れたシナリオを考慮せずに拡大していくテクノロジー
は、理想化されたシナリオの外にいる人々を脆弱なまま置き去りにする時限爆弾と
なるのだ。
より良いアプローチとしては、
MVP
(
Minimum Viable Product
:実用最小限のプロダ
クト)
の定義を変更して、最も抵抗の少ない道ではなく、非理想的なシナリオに最
初に焦点を当てることだ。極端なケースを思考の中心に据えることで、デフォルト
では救えないケースを考慮し、プロダクトやサービスのレジリエンス
(強靭さ)
をよ
り確実なものとする。
チームと考え方に多様性を持つ
同質性の高いチームは、自分たちの人生で経験していない点を見落としがちだ。
この避けがたい傾向は、プロダクトやサービスのレジリエンスを損なわせ、悪くす
ると悲惨な結果を招きかねない。同質的な思考の落とし穴を避けるためにチームが
できることはいくつかある。まず、可能な限り多様性のあるチームにすることだ。
性別や人種、年齢やバックグラウンドの違いが、デザインプロセスの初期段階から
人間の経験に対する幅広い視点をもたらすことになる。また、ターゲットオーディ
エンスに対する調査から導き出されたペルソナが、
MVP
にとって重要なセグメン
トだけに焦点を当てていないかを確認することも大切だ。より多様性のあるオー
ディエンスに向けてデザインすることで、大きな問題になる前に盲点に気づける可
能性が高まる。
データを超えて考える
わたしたちは定量データによって、ユーザー