
CHAPTER 4
事例
ヒックの法則を理解したところで、実例を見ていこう。実例はあちこちにあるが、
まずは最も手近なものから始めよう。リモコンだ。
過去数十年にわたり、テレビの機能が増えるにつれ、リモコンに搭載される機能
の数も増え続けてきた。今日のリモコンは、繰り返し使うことによって鍛えあげら
れる強靭な記憶力か、著しい情報処理能力が必要とされるほど、複雑な代物になっ
てしまった。これにより、「おじいちゃんおばあちゃんにもやさしいリモコン」なる
現象が生まれた。孫たちは最低限必要なボタン以外をテープで覆い隠すことで、お
じいちゃんおばあちゃん向けにユーザビリティを改善し、改善方法をオンラインで
発信している
[図 4-2]
。
たテーブルを置く。そして、いろいろなジャムを試食した買い物客たちにジャム購
入時に使えるクーポンを渡す。後日、今度は6種類のジャムだけをテーブルに並べる。
そうすると、たくさんジャムを陳列したときのほうが買い物客からの注目度は高く
なった。しかし、実際の購入数を比較すると、陳列された数が少なかったときのわ
ずか10分の1しか購入されなかった。つまり、買い物客にとってジャムの選択肢が
限られているほうが買いやすいということになる。
図4-2 テレビリモコンの「インターフェース」をシンプルに改造した事例。
出典:Sam
WellerのTwitter(現 X )2015年(左)、Luke HannonのTwitter(現 X)2016年(右)
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