
概要
ユーザビリティは、良いデザインであるための要だ。使いやすいということは、
つまり、そのインターフェースがユーザーにとって一目瞭然でなければならない。
インタラクションは、苦痛を伴わず、単刀直入で、労力のかからないものでなけれ
ばならない。ユーザーがタッチターゲットのような対象に到達するまでの時間は、
ユーザビリティの重要な指標になる。重要なのは、インタラクション要素に適切な
大きさと場所を与え、ユーザーが選択しやすく、期待通りタップやクリックができ
るようにすることだ。今日では様々な入力方法
(マウスや指など)
があり、それぞれ入
力の精度も異なる。さらに、ユーザー自身の器用さにも幅があり、課題はますます
複雑になっている。
このような課題に取り組むには、フィッツの法則が役立つ。つまり、ユーザーが
対象に到達するのにかかる時間は対象の大きさと近さに反比例する、という法則だ。
要は、対象が大きくなればなるほど、対象を選択するまでの時間は短くなるという
ことだ。また、選択のために動く距離が短いほど、対象を選択するまでの時間もま
た短くなる。その逆も然り。対象が小さく、そして遠くなればなるほど、正確に対
象を選択するのに時間がかかる。本章では、この当たり前ともいえる概念が持つ意
フィッツの法則
Fitts’s Law
2
CHAPTER
ターゲットに至るまでの時間は、ターゲットの大きさと近さで決まる。
タッチターゲットには、ユーザーが正確に押せるために十分な大きさが必要だ。
タッチターゲット同士は、十分な間隔が空いていなければいけない。 ...