
CHAPTER 2
*1 訳注:日本語版はhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ヒューマンコンピュータインタラクションを参照。
*2 原注:Paul M. Fitts, “The Information Capacity of the Human Motor System in Controlling the Amplitude
of Movement,” Journal of Experimental Psychology 47, no. 6 (1954): 381.91.
*3 訳 注: シグナル(Signal)とノイズ(Noise)の比。信号雑音比ともいう。通信効率や伝送などの品質の指標に用いられ、
S/N 比が高いとノイズの影響が少ないことを示す。
味が広範囲に及ぶことを説明していきたい。その後、事例も見ていく。
起源
フィッツの法則の起源は、
1954
年まで遡る。アメリカの心理学者ポール・フィッ
ツは、ターゲットとなる領域までの移動に要する時間は、ターゲットまでの距離と
幅の関数となると予測した
[図 2-1]
。フィッツの法則は、人の動きについての数理モ
デルの中で最も成功し影響を与えたモデルであり、人間工学やヒューマン・コン
ピューター・インタラクション
*1
の分野において、実空間や仮想空間におけるポイ
ンティングをモデル化するのに広く用いられている
*2
。
フィッツは、ターゲット選択の難易度を定量化するのに、
S/N
比
*3
におけるシグナ
ルとノイズのように、ターゲッ