
起源
デスクトップ時代初期においては、コンピューターがタスクを実行して応答する
までの時間として許容されるしきい値は
2
秒、というのが基準として広く受け入れ
られていた。その間にユーザーは次のタスクを考えておくことができるから、とい
うのがその理由だ。
1982
年、
2
人の
IBM
社員、ウォルター・
J
・ドハティとアルヴィ
ンド・
J
・タダニが「応答時間の経済的価値」という研究を
IBM
システムジャーナル
に発表し、この従来の基準に異議を唱えた。その論文には、応答時間が
0.4
秒未満
になると「応答時間の減少により生産性が劇的に向上する」と書かれていた
*1
。さ
らに著者たちは「コンピューターもユーザーもお互いを待たせることのないペース
でやり取りするときに最も生産性が高まる。コンピューターで作業が行われるコス
トは劇的に下がり、ユーザーは自分の仕事に最も満足を覚え、仕事の質も改善され
る傾向にある」と主張した。これは応答時間によって生産性が非連続的に変化する
ことを観察によって発見したドハティ
(この論文の著者の
1
人)
の名前にちなみ、ドハティ
のしきい値として知られる新しい基準となった。
*1 原注:オリジナルの論文は時間の経過とともに失われてしまったが、ジム・エリオットのブログでそのコピーを読むこと
ができる。https://oreil.ly/8Gpua
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