
結論
わたしたちの記憶は、できごとを完全に正確に記録したものではない。ユーザー
が一度利用したプロダクトやサービスをもう一度利用するかどうか、あるいは他の
人にすすめるかどうかは、彼らがどのように体験を思い出すかによって決まる。そ
して、過去の経験に対する判断は、できごと全体を通して感じたことではなく、感
情のピーク時と終了時に感じたことの平均に基づくため、これらの瞬間が印象に残
ることが非常に重要となる。これらの重要な瞬間に細心の注意を払うことで、ユー
ザーはその体験をポジティブに記憶してくれる。
一方で、適切な対策が講じられていれば、このような挫折もチャンスになりうる。
例えば、よくある404エラーページを例に挙げてみよう。アクセスしようとしたペー
ジが見つからない場合、ユーザーはイライラしてネガティブな印象を持ってしまう
かもしれない。しかし、これ自体を顧客との関係構築に利用し、古き良きユーモア
を活用してブランドの個性を強化する企業もある
[図6-7]
。とはいえ、いつもユー
モアが通用するわけではない。正しい手段を選択するためには、ユーザーの文脈を
考慮した適切なコミュニケーションになっているかどうかに気を配ろう。
図6-7 ブランドの個性やユーモアを活用した404ページの例。
出典:(左上から時計回りに)Dribbble、Spotify、
Pixar、GitHub、いずれも2023年
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