
先ほどタッチターゲットをインターフェース上の手の届きづらい領域に配置する
と選択が難しくなる、という話をした。
iPhone 6
と
iPhone 6 Plus
において、
Apple
は片手での使いづらさを軽減する機能を導入した。「簡易アクセス」と呼ば
れるこの機能は、簡単なジェスチャーだけで画面の要素をすばやく画面上部から画
面下半分へ持ってくることができる
[図2-7]
。こうすれば、片手で操作しづらかっ
た場所も、簡単に触れるようになる。
フィッツの法則は、マウスポインタを画面の端っこ
(インフィニティ・ターゲット)
に持っ
て行ったときにも観察できる。端っこに到達していれば、ポインタはそれ以上どこ
かに行ってしまうことはない。画面の端があたかも壁のように機能することで、
端っこに行く動作はとても簡単になる。
macOS
[図 2-8]
のようなデスクトップオペ
レーションシステムだと、アプリを起動するバーが画面の下端に、アプリケーショ
ンメニューが画面の上端にある。端が壁のように機能することで、ユーザーはカー
ソルを減速させずとも、パッとターゲットまで移動できる。
図2-7
iPhoneの簡易アクセス機能によって、
画面の上半分にも簡単に指が届くよう
になった。
出典:Apple、2023年
048