
概要
慣れというものには、信じられないほどの価値がある。ユーザーは慣れているプ
ロダクトやサービスなら、ちょっと触っただけで、どこをたどれば必要なコンテン
ツが見つかるのか、どこが選択できるのか、ページのレイアウトやビジュアルを手
がかりにすぐに理解できるし、使えるようになる。心理的な負担を減らすほど、認
知負荷は確実に低下する。つまり、ユーザーがインターフェースの学習にかける精
神的なエネルギーを減らせられれば、目的達成にもっと力を割けるようになり、成
功確率も高まる。
インターフェースの摩擦
(フリクション)
をできるだけ減らしてユーザーが目的を達
成しやすくする。これがデザイナーの目指すべきことだ。すべての摩擦が悪いわけ
ではない。実際に必要な場合もある。しかし、価値のない、あるいは、目的に沿わ
ない余計な摩擦を避けたり取り払ったりできるなら、そうしない理由などない。
摩擦を減らしたいなら、ページの構成、画面遷移、ナビゲーション、定番要素
(例
ヤコブの法則
Jakob’s Law
1
CHAPTER
ユーザーは他のサイトで多くの時間を費やしているので、あなたのサイトに
もそれらと同じ挙動をするように期待している。
慣れ親しんだプロダクトと見た目が似ていれば、同じように動くことを期待す
る。
すでにあるメンタルモデルを活かせば、ユーザーは新たなメンタルモデルの学
習なしにタスクに集中でき、ユーザー体験の質が高まる。
変更時に生じるメンタルモデルの不一致を最小限にとどめるには、慣れ親しん
だバージョンを使い続けられる移行期間を設けよう。 ...