
結論
心理学をデザインプロセスの中に応用する最も効果的な方法は、それを全員の意
思決定の中に組み込むことだ。この章では、本書で見てきた心理学的な原則をデザ
イナーが身につけて使いこなせるようになり、さらに、チームの目標や優先順位を
表すデザイン原則を通じて実践に落としこむための方法をいくつか見てきた。まず
最初に、オフィスで心理学的な原則を見える化して意識づけするという方法を見て
きた。次に古典的なショー・アンド・テルの形式を用いて、シンプルに対話と知識
構築の文化を醸成する方法を見てきた。最後に、デザイン原則にどんな価値と利点
があるか、デザイン原則をどう作り上げるか、そして、個々の原則が達成しようと
しているものと、背景にある心理学的な理論をどうつなげていくのかを探索した。
そのやり方とは、まずゴールを定め、次にその目標に寄与する心理学的な観察を行
い、最後にその観察結果をデザインに適用する方法を打ち立てる、というものだ。
このプロセスを終えたチームには、見通しのきいたロードマップができあがる。こ
のロードマップ上で、チームには価値観を共有するための明確なデザインガイドラ
イン、ガイドラインを支持する心理学的な裏付け、ガイドラインに従うためのより
どころとなる具体的なルール群を手にすることができるはずだ。
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